「爆発あり!有毒物質が拡散中です!」 本格的なテロ災害対応訓練を実施しました


〇月○日××時××分 突然、爆発音を確認。テレビの臨時ニュースで、当ビル付近の「東京駅南口改札で、ドローンを使用した簡易爆弾爆発の模様」とのこと。画面には警察・消防・救急の緊急車両が集まる映像が映っている。

10分後、再度、大きな爆発音と強い振動を感じ、窓の外には大量の煙を確認。ビル1階から、「多数の負傷者発生!ガラス散乱!」との報告あり。警察、消防によれば「東京駅で再度爆発物破裂。同時に有害物資拡散の可能性が高い」との発表あり。当ビルは東京駅南口から300mの位置。現在の風向では風下、風速は、10.2m/s。

このような想定の下、12月13日(火)、ある企業様で、『テロ災害対応初動訓練』を実施いたしました。

非常災害対策本部では、室内に爆発音が轟き、緊急車輌のサイレンが鳴り響き、報道機関からのさまざまな情報が飛び交う中で、「最初の30分に行うべきこと」をテーマとして、経営幹部も含めた非常災害対策要員の皆さまと訓練を実施いたしました。

非常対策室の大画面には、予め作成しておいた模擬画像やその時の気象状況(風向き)を映しだし、それぞれの場面での効果音(爆発音、サイレン音等)や時事刻々の一斉放送も流しましたので、臨場感溢れる張り詰めた空気の中での訓練となりました。

「危険物・テロ災害は最初の30分が勝負」だと言われます。

「全館避難か、屋内退避か」「避難指示をどう出すか」「汚染が広がらないための区分をどうするか」「空調をどうするか」「お客さまや社員の出入り制限をするのか」「汚染された人々の除染・応急手当はどうするか」等々、平常時には思いもよらない命にかかわる決断を、短時間のうちにしなくてはならない過酷な状況に追いつめられます。

有害物質の特性によって、対応の仕方が全く変わることも考えられます。「情報収集はどうするのか」、「物質の特定はどうするのか」、「テロ時の組織編成はどうするのか」というような基本事項はもとより、その特性に合わせて臨機応変に、「空調や給水・排水をどうするのか」、「入退室はどうするのか」、「殺到する群衆をどうするのか」の対応が、即座に実践できるよう訓練しておくことが大切です。

仮に、会社が、何もできずに不作為であったり、誤った指示を出して、それが故に、多くの生命や健康が損なわれたとしたら、会社は「テロ災害については準備をしていませんでした」では、済まされないことは想像に難くありません。

初動対応を間違えると、事態は取り返しのつかない方向に展開してしまうのが、この種の災害の特徴です。意思決定次第で、被災状況は大きく様変わりします。

有害物質の特定、指揮命令系統の確立、エビデンスに基づく合理的な行動、生命や健康を守るための的確な措置、影響拡大を防ぐゾーニングの設定、マスギャザリング対応等について、その理論修得と実践訓練をしておくことが肝要です。そしてそれぞれの理論や訓練が、体系化され実証さたものであることも重要なポイントです。

弊社 日本防災デザインでは、インシデント・コマンド・システム(ICS)研修、危険物・テロ災害(HAZMAT)研修、企業向け発災後共助(CERT)研修等、米国の基準に基づく各種教育を提供しておりますが、今回の訓練は、それらの理論や、実証・実践されている訓練技法を集大成する形で、この『テロ災害初動対応訓練』を実施いたしました。

今回の訓練について、訓練参加者の方々からは、「今までになかった新しい訓練」とのご好評をいただきました。その他の主なご意見としては、「臨場感に圧倒されたが、実際を考えると訓練の必要性を感じた」「定期的にいろいろなケースを訓練することが必要」「ゾーニング等の概念を浸透させることが必要」等がありました。

危険物・テロ災害は、限られた時間内での決断が特に必要となりますが、ここで行った「意思決定プロセスの訓練」は、他の災害(オールハザード)にも役立つと確信しております。

「他の災害にも応用の利くこと」、「経営幹部の拘束時間が短くて済むこと」、しかし「果敢な決断が求められる訓練であること」を考えると、この『テロ災害初動対応訓練』は、極め付けの災害対応訓練といえます。※(訓練は実質1時間程度、講評・アドバイスを含め2時間以内で終了。但し、事前打ち合わせ・資材搬入搬出・会場準備の時間を除く)

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本書もエビデンスに基づく意思決定の一助となります

『テロ災害初動対応訓練』は、クライアント様の実状にあわせた個別のシナリオを作成し、それに基づき実施いたします。

また、意思決定のツールとして『危険物・テロ災害初動対応ガイドブック』(出版:日本防災デザイン)を使用するなど、エビデンスに基づく訓練をご提供できるのは、弊社日本防災デザインに限られます。

BCPを具体化する実践的な訓練をお考えの際は、お気軽にご相談ください。

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